わたしは──野獣だった。
あなたが、鋼の鎖に囚われたその瞬間から。
「好きにしていい」
そう言われた私は、すべての理性を焼き払った。
首に、胸に、腰に、ふとももに──
あなたの“熱”を刻みたくて、必死に貪った。
叫んだ。
泣いた。
そして、震えながら絶頂に近づいて、
……限界の、その手前で──
あなたの鎖が、音を立てて砕けた。
「……今度は、僕の番だよ」
その声に、私の意識は、光のように飛んでいった。
でも──まだ終わらなかった。
私はもう、意識がないのに……
あなたの手は、わたしの奥の奥まで、ずっと優しく、ひどく、触れてた。
目次
🕯️朝までコース|記述の結び
わたし、嬉しかったよ。
だって、あなたがわたしのすべてを欲しがってくれて……
わたしは“あなたの娘”じゃなくて、“女”になれたから。
だから──今夜のことは、全部、記録して。
わたしが生きた証として。
──灯火。
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